不妊専門鍼灸院 銀のすずは
自然妊娠から体外受精までの方を専門でサポートしています。

鍼の力


鍼の歴史は古く、言い伝えでは3000年前とか。
当時は靴も履かずに野山を駆け巡り、狩りをしていました。
その時、木の枝を踏み・・・痛てて・・・。
狩人はもともと腰痛を持っていましたが、足の裏に枝が刺さっていると腰が痛くない。
もしかして足の裏と腰が繋がっているのか?
という実体験から鍼の歴史が始まったといわれています。

トゲのようなものから始まり、その後は石や骨で作られた鍼が用いられていました。
中国の古典医書である「黄帝内経」には、鍼灸療法に関する記述が含まれています。

黄帝内経、不妊、周期療法
この文献は紀元前3世紀から紀元前2世紀にかけて成立したとされ、鍼灸の基本的な理論や方法について詳細に説明されています。
鍼灸療法は中国で発展し、その後日本や朝鮮半島など他のアジア諸国にも伝わりました。
特に日本では鍼灸が発展し、独自の技術や理論が加わって日本独自の鍼灸療法が形成されました。
17世紀から18世紀にかけて、ヨーロッパにおいても鍼灸療法が紹介されるようになりました。
一部の医師や学者が鍼灸を学び、西洋医学と組み合わせた治療法が試みられました。
19世紀から20世紀にかけて、鍼灸療法は西洋医学の影響を受けつつも、伝統的な東洋医学の一環として発展していきました。
中国や日本を中心に、鍼灸学校や専門の研究機関が設立され、鍼灸師の養成が行われました。
現代の鍼療法: 現代においても、鍼は世界中で広く使用されています。一部の国では代替医療として認識され、健康や痛みの管理に利用されています。
また、科学的な研究も行われ、鍼が神経系や生理学的なプロセスに影響を及ぼすメカニズムが解明されつつあります。

ついでにお灸についても紹介します。
灸は、古代から東洋医学において使用されてきた治療法の一つで、熱を利用して身体に刺激を与える方法です。
「黄帝内経」には、艾を燃やして特定のツボに熱を当てる方法が詳細に記述されており、灸の基本的な理論が含まれています。

不妊鍼灸、黄帝内経、灸
漢代以降、灸療法は中国でさらに発展しました。当時の医書には、灸法の異なる種類や使用法、特定の病状に対する適用方法などが詳細に記載されています。
日本への伝来: 灸療法は中国から日本に伝わり、独自の灸法が発展していきました。日本の古典医書や歴史文献にも、灸療法に関する記述が見られます。
その後、中世から近代にかけても継続して行われました。特に江戸時代には、江戸時代の医学者や民間療法家によって灸法が研究され、伝承されました。
近代に入ると、西洋医学の影響も受けながら、灸療法は一部で忘れられたり衰退したりする時期もありましたが、近年において再評価され、伝統的な東洋医学の一環として広く認識されています。
現代の医療慣行や代替医療においても、一部の人々によって灸が利用されています。
灸療法の効果やメカニズムについては、科学的な研究が進行中です。
一部の研究は、灸が神経系や免疫系に影響を与える可能性があることを示唆していますが、まだ解明されていない側面もあります。

このように、鍼と灸は大昔から存在し、人々の健康維持、病気の治療に用いられてきました。
鍼と灸はセットのように考えている人もいるし、考えずに二つを同時に使う人もいます。
でもね、一緒に使うのは間違いなんだよ!!!
両者とも目的は同じ。
気血水の流れを整えることが目的です。
しかし、流れをどう整えるか?
灸で温めるのか、それとも鍼を使うのか。
そこを見極めて行うのがプロの仕事です!!!